コラム
2025年01月31日
高齢者の暮らしには難燃繊維を取り入れよう
皆さんは、カーテンやカーペット、寝具などを選ぶときに何を重視しますか?デザインや触り心地、価格などを重視する方が多いですが、火災のリスクを考えたことはあるでしょうか。特に高齢者の暮らしでは、万が一の火災時に素早く対応するのが難しい場合も少なくありません。今回は、高齢者の暮らしを守る『難燃繊維』の魅力と活用方法についてご紹介します。
難燃繊維とは?
『難燃繊維』とは、燃えにくい性質をもつ繊維のことです。通常の繊維と異なり、火がついてもすぐに燃え広がらず、炎から離れると自然に消火するのが特徴。難燃繊維を生活に取り入れることで、火災が発生しても延焼を防ぎ、被害を抑えるのに役立ちます。現在では、カーテンやカーペット、寝具、衣類など、さまざまな生活用品に難燃繊維が取り入れられており、火災対策の一環として活用されています。
高齢者の火災リスク
高齢になると身体機能や認知機能が低下し、判断や避難が遅れやすくなります。特に、一人暮らしの高齢者や高齢夫婦のみの世帯では非常時の対応が難しく、被害が拡大するケースも少なくありません。実際に、総務省消防庁の令和4年のデータによると、住宅火災による死亡者数の約75%が65歳以上の高齢者でした。
また、死亡原因の約半数は「逃げ遅れ」によるもので、背景には病気や身体の不自由さ、熟睡中の火災発生などが挙げられています。こうした状況からも、高齢者にとって火災がいかに深刻なリスクであるのかが分かりますね。火災が発生しないように注意を払うことはもちろん、万が一の際に被害を最小限に抑える対策も重要です。
2.火災による死者の状況 | 令和4年版 消防白書 | 総務省消防庁

高齢者の暮らしを守る!難燃繊維
高齢者の火災リスクを減らすには、火の元に注意するだけでなく、難燃繊維を取り入れると効果的です。難燃繊維は一般的な繊維に比べて燃え広がりにくく、避難できる時間を10~15倍に延ばせるほか、燃焼中の熱や有毒ガスの放出、濃い煙の発生を軽減します。特に、カーテンやカーペット、ソファカバーなどの大きな布製品は、火がつくと一気に燃え広がる可能性があるため、難燃繊維の製品がおすすめです。
また、火災の発生しやすいキッチンやストーブ周りでは、難燃繊維のエプロンやカーディガンを着用したり、熟睡時の火災に備えて寝室のカーテンや布団、枕カバーなどを難燃繊維のものにすることで、安全性を高められます。普段使うアイテムを難燃繊維のものに変えるだけで、火災のリスクを大幅に軽減できるのは心強いですね。
難燃繊維を取り入れた暮らしのメリット
難燃繊維を活用すると、火災のリスクを軽減できるだけでなく、高齢者本人や家族の安心感も大きく高まります。また、難燃繊維は繊維自体が燃えにくいため、洗濯などで劣化しにくく効果が長く持続するのも大きなメリットです。さらに、最近ではデザイン性に優れた難燃繊維の製品も増えており、安全とおしゃれを両立することもできますよ。

まとめ
火災対策として、難燃繊維を使用したインテリアや衣類を活用することは、命を守るための重要な方法です。特に避難に時間がかかる高齢者にとっては、火災時の被害を最小限に抑え、安全で安心できる暮らしを実現するための有効な手段となります。火災は予期せぬ瞬間に発生するものだからこそ、取り入れやすいものから少しずつ難燃繊維の製品を取り入れてみてはいかがでしょうか?