コラム
2025年11月30日
免疫力アップの和漢の植物たち
年齢を重ねるほど、「この先も元気に過ごしたい」という気持ちは自然と大きくなりますよね。ただ、体に良いことを始めようと思っても、テレビや雑誌、インターネットでにはさまざまな健康法があふれていて、「結局、私には何が合うの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?そんなときに心強い味方になってくれるのが、昔から人々の暮らしを支えてきた和漢の植物です。今回は、季節の変化に負けない体づくりを目指す方に向けて、和漢植物の基本と代表的な素材についてご紹介します。
和漢の植物とは?
和漢の植物とは、日本と中国で古くから食材・お茶・薬膳・生薬・漢方薬の材料として利用されてきた植物の総称です。生姜や緑茶、なつめ、桂皮(シナモン)など、私たちの食卓に身近な素材も多く含まれます。これらは、特定の症状に直接作用する「西洋医学の薬」や、体質のバランスを整えて不調の改善を目指す「漢方薬」とは、少し性質が異なります。毎日の食事や飲み物にそっと取り入れることで、日々の体調をゆるやかに支えてくれる”暮らしの味方”のような存在です。自然由来の素材が中心なので生活に取り入れやすく、無理なく続けられるところも大きな魅力です。
免疫力アップに役立つ代表的な和漢植物
日常の健康維持はもちろん、季節の変化や疲れが気になるときにも、日々の体調をやさしく支えてくれる和漢植物をご紹介します。

生姜
古くから”体を温める食材”として親しまれてきた生姜。冷えや血流の改善、抗炎症作用や抗酸化作用も報告されており、体調維持に役立ちます。料理に少し加えるだけで風味が豊かになり、寒い季節や冷房で冷えやすい時期にもおすすめ。お湯に入れて生姜湯にしたり、味噌汁にすりおろして加えたりと、毎日の食事や飲み物に手軽に取り入れられます。
棗(なつめ)
東アジアでは「一日三粒で医者いらず」とも言われる棗。自然な甘みで、疲労回復や血行促進、免疫調整に役立ちます。乾燥したものはそのままおやつとして食べたり、煮出してお茶にしたりしてやさしい甘みを楽しめます。
緑茶
毎日の暮らしのなかで、「自然と緑茶を手に取ることが多い」という方もいらっしゃるかもしれません。緑茶には抗酸化作用や抗炎症効果が報告されており、日常の健康維持をサポートします。甘いおやつと一緒に楽しんだり、小まめな水分補給として取り入れるのもおすすめです。
桂皮(シナモン)
甘く香りのよいスパイスとしておなじみの桂皮。体を温める働きがあり、血糖値の調整や抗炎症作用、食欲増進にも役立ちます。紅茶やホットミルク、料理にひとふりするだけで簡単に取り入れられるため、日常生活に自然に組み込むことができますよ。
椎茸
滋養強壮や健康維持に役立ち、「森の恵み」とも呼ばれる椎茸。免疫力のサポートをはじめ、抗腫瘍・抗がん補助、疲労回復、抗酸化作用など、さまざまな働きが報告されています。味噌汁や煮物、炒め物に加えるだけで、旨みと栄養を手軽にプラスできるのも大きな魅力です。干し椎茸を戻して使えば栄養価がさらに高まり、風味もぐっと豊かになります。
にんにく
香り豊かで料理に深みを与えるにんにく。抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用や、血管機能改善など、さまざまな働きが報告されています。炒め物や揚げ物、スープに少量加えるだけで風味がぐんと増し、食べる楽しさや満足感を高めてくれます。
高麗人参
古くから滋養強壮の素材として用いられてきた高麗人参。抗酸化・抗炎症作用のほか、免疫バランスを整える働きをもつ素材です。お茶やスープに加えると手軽に取り入れられ、加齢による疲れやすさや季節の変わり目の体調維持にも役立ちます。
黄耆(おうぎ)
漢方で「補気薬」として体力維持や免疫サポートに用いられる黄耆。抗酸化作用や肝保護作用が報告されており、免疫の維持・向上に役立ちます。煎じてお茶にしたり、スープに加えたりと、日々の暮らしに無理なく取り入れやすいのも魅力です。
霊芝(れいし)
古くから「不老長寿のきのこ」として親しまれてきた霊芝。免疫細胞を刺激・調節し、慢性的な炎症を和らげることで全身の健康維持をサポートします。独特の苦みがあるため、少量からお茶やスープに加えて、無理なく取り入れるのがおすすめです。
和漢植物を取り入れるときの注意点
和漢植物は自然由来の素材とはいえ、過剰に摂ると体質によってはお腹がゆるくなったり、胃に負担を感じることがあります。まずは少量から試し、体質や体調に合うか様子を見ながら取り入れることが大切です。また、妊娠中や授乳中は使用を控えたほうがよい素材もあります。高血圧や糖尿病、腎臓病などの持病がある方や、服薬中の薬との相性が心配な場合は、事前に主治医や薬剤師へ相談しましょう。

まとめ
和漢の植物は、料理や飲み物に手軽に加えられるものが多く、体調維持や免疫サポートにも役立ちます。体質や服用中の薬との相性には注意が必要ですが、比較的副作用が少なく、年を重ねても無理なく続けられるのが大きな魅力です。季節や体調に合わせて上手に取り入れれば、元気で快適な毎日を支えてくれます。皆さんも、今日から少しずつ和漢の植物を暮らしに取り入れてみませんか?