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昔懐かしい菊人形を作ってみよう

『菊人形』とは、人形の衣装部分を菊の花や葉で飾りつけた日本の伝統的な細工物です。秋の風物詩として脈々と受け継がれ、長年にわたって多くの人々を魅了してきました。各地の菊人形展でその美しさが披露され、時間と手間をかけて栽培された菊の、芸術としての美しさが披露されています。

 

職人の技が光る繊細な作品ですが、実は基本的な手順を押さえれば家庭でも手軽に作れることをご存知でしょうか。今回は、昔懐かしい菊人形を手作りする方法をご紹介します。

菊人形の魅力

江戸時代の園芸ブームを背景に、大衆娯楽として広まった『菊人形』。色鮮やかな菊の花を用いて表現された壮大な世界観と、唯一無二の美しさが魅力です。娯楽が多様化した現代では目にする機会が減ってしまいましたが、高齢の方にとっては秋を感じる懐かしい存在ではないでしょうか。古き良き日本の美意識が息づく菊人形は、秋を象徴する伝統文化として大切に受け継がれ、今なお親しまれ続けています。

菊人形の作り方

菊人形には「人形菊」という専用の品種が使われていますが、一般的な菊の花でも十分に美しい菊人形を作れます。気軽に挑戦できる作り方をお伝えしますので、自分だけのオリジナル菊人形を作って、秋の美しさをより身近に感じましょう。

材料を揃える

まずは、必要な材料を揃えましょう。より手軽に作りたい方は、既製の人形を使っても良いですよ。

  • 新鮮な菊の花(花の色やサイズはお好みで)
  • ワイヤー、針金
  • 吸水スポンジ、オアシス
  • はさみ
  • ペンチ
  • 布やビーズ、ボンドなど(装飾用)

人形の骨格を作る

ワイヤーや針金を交差させて人形の骨格を作ります。骨組みの中に水を含ませた吸水スポンジやオアシスを入れ、花を挿しやすいようにしておきましょう。既製品の人形を使う場合は、吸水スポンジやオアシスを身体の大きさに合わせてカットし、ワイヤーでしっかりと固定します。

花を整える

完成形をイメージしながら、花の配置を決めます。花の色や形など、花の特徴を活かした配置にすると素敵な作品に仕上がりますよ。配置が決まったら、茎を適切な長さにカットします。

花を挿す

準備が整ったら、吸水スポンジやオアシスに花を挿します。挿したり抜いたりを繰り返すと土台が不安定になるため、決めた場所に思い切って挿してください。挿した後にワイヤーで固定し、形を安定させます。

装飾と調整

花を全体に挿したら、布やビーズなどで顔や手足を装飾しましょう。顔の表情や細かい部分は手書き、もしくは手芸用のパーツを使うと手軽に仕上がります。

仕上げ

全体を確認してバランスを整え、水受けになるお皿や籠に入れます。直射日光を避けた涼しい場所に飾り、定期的に水をあげると菊の花が長もちしますよ。

菊の心理効果

花にはさまざまな心理効果があり、私たちの身体と心にポジティブな影響を与えてくれます。品種ごとに異なる「菊」の心理効果についてご説明しますので、菊人形作りの材料を揃える際の参考にしてくださいね。

グリーンマム

グリーンマムには、鎮静効果と安らぎの効果があります。疲れ目を癒してくれる効果もあるので、パソコンなどで目を酷使しているときに飾ると、目の疲れが和らいでイライラも落ち着きますよ。

ピンポンマム

ピンポンマムには、集中力を上げてくれる心理効果があります。意識をはっきりさせて心を弾ませたいときにはピンク、意識を集中させて記憶力アップを図りたいときには黄色のピンポンマムを選びましょう。

ヤグルマギク

ヤグルマギクには、客観性と自立心を高める心理効果があります。家族から独立するときや人を統率する立場になったときなど、ステップアップをサポートしてくれますよ。

まとめ

今回は、自宅でできる菊人形の作り方についてお話ししました。「菊人形って難しそう…。」と思っていた方も、意外と手軽に作れることがわかったのではないでしょうか。思い思いの菊人形を作って、秋の風情をより深く味わってみてくださいね。