コラム

デイサービスは、要介護状態の高齢者の方が日帰りで利用できる施設です。介護負担軽減にも繋がるため積極的に利用したいサービスですが、「デイサービスなんて…」と嫌がる高齢者も少なくありません。

 

そこで、今回はデイサービスに気乗りしない方でも「行ってみようかな…。」と思えるデイサービスの魅力をご紹介します。

デイサービスとは？

デイサービスは、利用者ができる限り自宅で暮らし続けられるように、食事や排泄、入浴などの日常生活の一部を家族に代わってサポートし、健康チェックや機能訓練、レクリエーションなどのサービスを提供しています。

 

同じ「デイサービス」と呼ばれる中でも様々な形態があり、少人数制の「地域密着型」や機能訓練に重きを置いた「リハビリ特化型」、認知症専門のケアが行われる「認知症対応型」、医療ケアが必要な方をサポートする「療養型」など、施設ごとに規模や特色が異なる点が特徴です。

デイサービスに通うメリット

看護師や介護士、機能訓練指導員、生活相談員など、介護のプロが在籍しているデイサービスには、高齢者ご本人、ご家族共に「利用したい」「利用してよかった」と思える多くのメリットがあります。ここでは、デイサービスの魅力についてご紹介します。

 

健康の維持・改善に繋がる

自宅で長い時間を過ごす高齢者にとって、デイサービスは身体や脳を動かす絶好の機会です。自宅から送迎車で移動し、健康状態のチェックや機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けられるため、健康の維持・改善に繋がります。

 

デイサービスは、自宅を終の棲家にしたいと望んでいる高齢者にとって必要なサービスの1つと言えるでしょう。

 

孤立感が軽減する

人と人との繋がりが希薄化し、特に高齢者は孤立しやすいといわれる現代において、デイサービスは人の温もりが感じられる貴重な場所となります。食事やレクリエーションなどを一緒に楽しむ友人や仲間ができるため、デイサービスに通うことが生きがいになる・徐々に覇気を取り戻して目が活き活きしてきたという方も少なくありません。

気分転換になる

デイサービスには送迎サービスも含まれるため、移動負担を感じることなく外出でき、自宅から施設まで束の間のドライブも楽しめます。「運転免許を返納した」「バス停や駅が遠い」「長い距離を歩く自信がない」など、気軽に外出ができない高齢者にとって、デイサービスは待ちに待った外出の機会です。

 

また、施設によっては桜や紅葉を見に出掛けたり、地域の催しに参加したりと季節ごとのイベントが用意されているため、より楽しいひとときが過ごせます。

 

美味しい食事やおやつが食べられる

デイサービスでは、健康状態や口腔機能に合わせ、栄養バランスのとれた昼食が提供されます。他の利用者さんと会話を楽しみながら、美味しい食事やおやつが食べられるため、「デイサービスでの一番の楽しみは食事」という方も少なくありません。お正月や桃の節句、端午の節句、クリスマスなど、季節ならではのメニューも楽しみの1つになるでしょう。

施設によっては、夕食のお弁当を手配してくれるデイサービスもあります。

 

快適に入浴ができる

デイサービスは、プライバシーに配慮した個室浴槽や、座ったまま・寝たままの状態で入浴する設備などを用意しているため、自宅での入浴が不安・困難な方も、安全かつ安心して入浴を楽しめます。入浴のみをサポートするデイサービスや天然温泉付きのデイサービスもあり、お風呂好きの方には魅力的なポイントです。

 

趣味が楽しめる

一日のスケジュールの中に、趣味活動の時間を用意しているデイサービスもあります。特に、趣味特化型のデイサービスでは、陶芸や絵画、生け花、手芸、将棋、囲碁、麻雀、カラオケなどの充実したプログラムが用意されており、趣味を楽しむだけでなく、新たな趣味が見つかるきっかけにもなります。

 

一日の過ごし方を選択できる

決められたスケジュールに沿って過ごすデイサービスが一般的ですが、一日の過ごし方を自分で決められる選択型のデイサービスもあります。体調や気分に合わせてプログラムを選べるため、自分のペースで過ごしたいという方にお勧めです。

 

在宅介護には家族のケアが必須

デイサービスは食事や排泄、入浴などの日常生活をサポートし、利用者が安全に過ごせる場を提供しています。ご家族の介護負担軽減やリフレッシュ時間確保に繋がるため、「支えてくれる家族のために」とデイサービスを利用している高齢者の方も少なくありません。

また、「日中は仕事などで忙しく、見守りや介助が難しい」「離れて暮らしているため直接的な手助けは難しい」といったご家族にとっても、デイサービスが大きな支えとなります。

まとめ

今回は、デイサービスの魅力についてご紹介しました。デイサービスに気乗りしなかった方も、「行ってみようかな」と思えるポイントが見つかりましたか？

施設ごとに送迎可能な範囲が決まっているため、希望や状況と照らし合わせながらぴったりのデイサービスを探してみてくださいね。自宅生活を続けたいという高齢者はもちろん、その生活を支えてくれるご家族にとっても幸せな道が開けることを願っています。