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高齢者福祉の仕事に向いているのはどういう人?

2007年以降、日本は65歳以上の人口が総人口の21%以上を占める超高齢社会に突入しました。令和4年10月1日時点の高齢者の割合は29.0%に達し、2070年には2.6人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると予測されています。
 
そのため高齢者福祉の仕事はますます需要が高まっており、就職や転職を検討している方にとって注目の分野と言えるでしょう。しかし、いざ就職したものの「自分には合わない…。」と感じ、離職する方も少なくありません。そこで、今回は高齢者福祉の仕事に向いている方の特徴についてご紹介します。
 

高齢者福祉とは?


高齢者福祉とは、高齢者が充実した生活を送ることを目的に提供されているサポートやサービスの総称です。食事やトイレ、入浴などをサポートする身体介護はもちろん、買い物や掃除などを手助けする生活援助、必要なサービスを受けるための環境整備、社会参加を促すイベントの開催など、高齢者福祉の仕事は多岐にわたります。
 
業務内容によっては介護福祉士や社会福祉士、ケアマネージャーなどの資格が必要な場合もありますが、特定の資格がなくても高齢者福祉の仕事に従事することができます。
 

高齢者福祉の仕事に向いている人

「高齢者の人生を支える」という重要な役割をもつ高齢者福祉は、やりがいのある仕事です。しかし、高齢者と密に関わる必要があるため、人によっては向き不向きが分かれる場合もあります。
ここでは、高齢者福祉の仕事に向いている方の特徴をご紹介します。
 

人と関わることが好きな方

高齢者福祉の仕事は、サポートやサービスを利用する高齢者との関わりだけでなく、そのご家族や多職種との連携も求められます。人と接する機会が多いため、人と関わることが好きな方やコミュニケーションをとることに抵抗のない方が向いていると言えるでしょう。
 

思いやりのある方

高齢者福祉を必要とする方の健康状態や生活環境、価値観などはそれぞれ異なります。「病気で自分の意志をうまく伝えられない」「人の手を借りることに引け目を感じてつい大丈夫と言ってしまう」という方も少なくなく、一人ひとりに寄り添ったサポートが欠かせません。信頼関係を築きながら高齢者のニーズを汲み取る必要があるため、思いやりのある方に向いている職業です。
 

「誰かの役に立ちたい」と考えている方

高齢者福祉の仕事は高齢者と密に関わりながらサポートを行うため、人の役に立っているという実感を得やすい職業です。また、サービスを利用する高齢者やそのご家族から「ありがとう」と感謝の言葉をいただく機会も多く、やりがいや喜びを感じられます。そのため、誰かの役に立ちたいという気持ちの強い方には特にやりがいを感じられる仕事です。
 

責任感のある方

高齢者福祉には高齢者の身体的・精神的な専門知識が求められるだけでなく、高齢者やそのご家族、多職種との継続的な関わりも欠かせません。事故や怪我など命に関わる場合もあるため、誠実かつ真摯に向き合える責任感のある方が向いています。
 

向上心の高い方

高齢者福祉の仕事は働きながら学ぶ機会が多く、資格取得支援制度や研修プログラムを整えている職場もあります。スキルアップのチャンスがあるため、向上心の高い方に向いている職業と言えるでしょう。また、資格取得後は給与アップに繋がる場合もあり、安定した生活基盤が欲しいとお考えの方にもおすすめの職種です。
 

根気強い方

高齢者は加齢や病気の影響で一つひとつの動きに時間がかかりやすく、会話のキャッチボールがスムーズにいかない事も珍しくありません。しかし、なにもかも先回りしてサポートを行うと高齢者の自立を妨げる可能性もあります。そのため高齢者福祉の仕事は、高齢者自身でできることや意志を尊重して根気強く見守れる方に向いてる職業です。
 

切り替えが早い方

身体の変化や健康状態に応じて日常生活にも変化が生じやすい高齢者を支えるためには、柔軟な対応が求められます。また将来への不安などから明るい気持ちを維持する事が難しくなっている高齢者も少なくないため、気持ちに寄り添いすぎずに時には一線を引くことも必要です。「状況変化を楽しめる」「公私の区別ができる」「ストレス発散法がある」など、切り替えの早さは高齢者福祉の仕事に携わるために必要な素質の1つと言えるでしょう。
 

体力のある方

高齢者福祉には、高齢者の身体介護や生活援助、夜間対応など体力が必要な職種も含まれます。自分よりも身体の大きい高齢者をサポートする事もあるため、転倒や怪我に注意しながらの介護・介助は体力がなければ勤まりません。そのため、職種や職務内容によっては、体力のある方が求められます。
 

イベントを企画・開催することが好きな方

高齢者福祉におけるイベント開催は高齢者の孤立を防ぎ、健康維持と社会参加を促す重要な取り組みです。具体的には運動や食に関する健康講座、同年代の方や幅広い年代の方と交流するイベント、新たな趣味発見に繋がるワークショップなどが挙げられ、季節や地域の特性などに合わせて継続的に開催することが求められます。そのため、イベントを企画・開催することが好きな方も求められます。
 

まとめ

今回は、高齢者福祉の仕事に向いている方の9つの特徴についてご紹介しました。全てではなくとも、1つでも当てはまる特徴があれば高齢者福祉の仕事について一度調べてみませんか。自分の強みや興味に合わせ、仕事を選ぶ際の一助としてぜひ参考にしてください。