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年末年始に気をつけたい家族トラブル

0.年末年始の忙しさがストレスになる

年末年始は大掃除にクリスマス、子どもたちの冬休み、お正月の準備などで何かと忙しい毎日が続きます。1年で最も忙しい年末年始は家族や親族と集まることも多く、普段ではあまり起きないようなトラブルも起こりやすい時期です。
 

1.年末年始に起こりやすい家族や親族とのトラブル


学校の冬休みが始まり、クリスマスがやってくると子どもに対するストレスが…。年が押し迫ってくるとパートナーに対する不満が…。年始になると親族での集まりに関するトラブルが増えやすくなります。
 

(1)子どもに関するトラブル

クリスマスでサンタさんからのプレゼントに喜ぶ子どもたちの姿は、親にとって何よりの幸せです。しかし、子どもたちには秘密でプレゼントを購入し、当日まで隠しておくという準備は案外大変な作業でもあります。
 
また、子どもが冬休みになると食事の用意も大変です。年末の大掃除や買い出しに加えて家事が増えるため、ついついイライラして些細なことで怒りやすくなります。
 

(2)パートナーに関するトラブル

ただでさえ忙しい年末年始。あなたが忙しそうにしていてもパートナーが協力してくれない、子どもの世話をしてくれないなどでストレスがたまることも。
 
帰省をするかどうか、期間をどのくらいにするかについて意見が異なると、それもまたトラブルの原因となります。帰省中のパートナーの態度に不満が出てくることも少なくありません。
 

(3)実家への里帰り

年末年始は家でゆっくりしていたいのに、里帰りが恒例となっているとそれも叶いません。特に義実家への帰省は気を使うばかりで、ゆっくりできるどころかストレスがたまるという方も多いかもしれませんね。
 
義両親・両親の子どもへの接し方に不満を感じる事もあるかもしれません。優しさからの行動である事は分かっていても、孫に甘すぎて子どもの教育上よくない、甘いものを沢山与えて欲しくない、アレルギーがあるので食べ物に注意をしてほしいなど、たまにしか会わない祖父母だからこそ、「知らない」事が原因で起こるトラブルも多くなりがちです。
 
介護施設から一時帰宅した親がいれば、体調の管理や食べ物への注意などは、慣れない家族にとって「何かあってはいけない」という気持ちから大きな負担となります。お正月は高齢者がお餅をのどに詰まらせるニュースも毎年聞きますので気を付けたいですね。
 

(4)家族・親族の集まり

気が合わない親族やほとんど会ったことのない親戚も一堂に会するご家庭は、また気を遣う事も増えますよね。パートナーの親族の場合は、「何もしなくて大丈夫よ」と言ってもらえても立ち回りに困ってしまう…という事もあると思います。
 
また、両親・義両親が高齢になってくると、家族が集まりやすい年始に相続の話し合いが行われることもあります。家族それぞれの思惑や欲望がぶつかり合って、仲の良いご家庭でもトラブルが起きる可能性も出てきます。
 

2.トラブルを避けるには?

せっかくの年末年始を平穏無事に過ごすためにはどうすればよいのでしょうか。最も大切なのは、ストレスを出来るだけ少なくすることです。そのために出来ることを具体的に考えてみましょう。
 

(1)家族みんなで協力する体制を

忙しい時は、家族全員で仕事を分担しましょう。子ども部屋は子どもたちが掃除し、毎日の食事もできる範囲で分担してみてはいかがでしょうか。パンをトーストして飲み物を用意するだけ、出来上がった料理を運ぶ、皿洗いをする、洗い桶の食器を片付けてもらうだけでも充分です。何より「皆で助け合っている」という事実が気持ちを楽にしてくれます。
 
完璧を求めず期待しすぎないことも大切です。少しでも手助けをしてくれればラッキーくらいのつもりで、少々不完全でも「ありがとう」と感謝の言葉をかけましょう。
 

(2)手を抜けるところは抜く

大掃除や年末年始の準備はすべてを完璧にしようとせず、これだけは絶対!と思うことを書き出し、まずそこから始めてみてはいかがでしょうか。そして、手が抜けるところは抜いてしまいましょう。「完璧じゃなくても問題ないんだ」と気付くことができると、何より心が楽になるはずです。
 

(3)子どもに対する注意事はきちんと伝える

子どもを連れて帰省するときは、前もって子どもへの注意点を伝えておきましょう。義両親ならパートナーに、両親ならあなたから伝えるのがスムーズです。伝える際には「孫の健やかな成長のためである」ということを理解してもらい、決して命令口調にならず、お願いという程で伝えると相手も気持ちよく受け入れてくれるはずです。子どものためだけではなく、帰省中の余計な心配が減る事であなたのストレスも軽減されます。
 

(4)1人の時間を作る

年末の大掃除や雑事の多さにイライラしたり、年始の帰省や親族の集まりで気を遣いすぎて疲れたりしたときは、近所へ出かける、散歩に行くなど、少し親族や家族から離れて過ごす時間をとってみましょう。短時間でも素の自分に戻って心をフラットにする事で、気持ちが楽になります。
 

3.まとめ:小さな楽しみを見つけてトラブルから遠ざかりましょう

人は、ほんの少しでも何か楽しみを見つけると気持ちが優しくなれます。可愛いお花を飾ってみる、部屋を少しだけ模様替えする、子どもたちの笑顔を素直に楽しむのもいいですね。気を遣ってしまう親族同士のおしゃべりの中にも、楽しいことや面白い話題があるかもしれません。孫に甘すぎる祖父母にイライラするのではなく、「代わりに子どもの世話をを見てくれている!」「少しゆっくりできる!」と、プラスに捉えてみませんか。
 
視点を変えるだけでも案外ストレスを感じずに済むものです。ほんの少しの気遣いと感謝、笑顔、そして小さな喜びに気付くことが出来れば、年末年始はきっと今までよりも心地よく過ごせます。