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造花、ドライフラワー、生花で健康長寿効果に差はある?

花を眺めているとざわついた心が落ち着いたり、気持ちが明るくなったりとポジティブな変化を感じたことはありませんか。これは、心理的・生理的・脳科学的にも実証されている花の心理効果によるものです。しかし、生花だけでなく、造花やドライフラワーにも同じ効果があるのか気になりますよね。今回は、造花、ドライフラワー、生花で健康長寿効果に差はあるのかについてご説明します。

花の健康長寿効果とは?

見た目の美しさはもちろん、心地よい香りや繊細な手触りなど、さまざまな魅力をもつ花。古くから多くの人に愛され、親しまれてきましたが、花には健康長寿効果があるのをご存知でしょうか。

まず、花の美しい色彩や形は、視覚を通じて私たちの身体と心を癒し、自律神経のバランスを整えます。色による心理効果もあり、活力やエネルギーを掻き立てる赤、優しく穏やかな気持ちにさせてくれるピンクなど、その時の状態や目的に合わせて花の色を選ぶと効果的です。直感的に選んだ花の色は、本能的に身体と心が欲している心理効果を反映するため、花に詳しくない方でも心理効果を手軽に活用できますよ。

 

つぎに、花の香りは嗅覚を通じて日々の疲れやストレスを癒すだけでなく、脳の情動や記憶を司る部位を刺激して認知機能を高める効果があります。睡眠の質を高めるラベンダー、幸福感を高めるローズなど、目的に合わせて花の香りを選ぶとより効果が得られるのも嬉しいですね。

 

さらに、繊細で柔らかな花びらの感触は触覚を、花や葉が揺れる音は聴覚を、食用の花びらやハーブティーでは味覚を刺激し、人の心と身体を癒す効果があります。つまり、五感を使って「花」という自然を味わうことで、身体的・精神的な安定感をもたらして自然治癒力や自己免疫力、認知機能が高まり、健康長寿に繋がるのです。

造花・ドライフラワー・生花の特徴

部屋の装飾やプレゼントに用いられる花には、生花以外にも造花やドライフラワーなどの種類があります。ここでは、造花とドライフラワー、生花の特徴についてお話します。

造花とは?

造花とは、紙や布、プラスチックなどで人工的に作られた花のことです。水やり等の手入れが必要なく、生花のような美しさを半永久的に楽しめる点が大きな魅力。近年では、生花と見分けがつかないほどの高品質な造花が多数出回っており、インテリアやイベントの装飾など幅広い場面で活用されています。視覚的な花の美しさは感じられるものの、生花のような香りや触感、生命力は感じられないため、手芸的な楽しみ方になる点が特徴です。

ドライフラワーとは?

ドライフラワーとは、生花を乾燥させて水分を抜いたものです。カサカサとした質感と生花よりも落ちついた色合いが特徴で、世話が必要ないことからインテリアとしても人気があります。花の種類や環境によって数カ月~数年と長期間飾れるのも嬉しいポイント。「思い出を形に残したい」と、プレゼントされた花やお気に入りの花をドライフラワーにする方も少なくありません。ドライフラワー特有の美しさや思い出を長期間楽しめるものの、生花のような瑞々しさは失われています。

生花とは?

生花は、自然が生み出した生命力が感じられ、瑞々しい見た目や豊かな香り、繊細な触り心地など、人工的には再現できない美しさが魅力です。そして、「心が潤う」と言うように、私たちは水との縁が深く、水によって生かされる人と生花はシンパシーが働くのも特徴。やがて枯れゆく美しくも愛おしい生花には、人の心身のバランスを整え、脳の活性化を促す効果があります。手間暇かけて花のお世話をするのは、生活の張り合いにもなりますよ。

健康長寿効果には生花がおすすめ

花の心理効果は、私たちの五感が刺激されることで発揮されます。造花やドライフラワーは、手入れの手間がかからずに長期間楽しめるという利点がありますが、健康長寿を期待して取り入れるなら、五感への刺激が満喫できる生花がおすすめです。そして、私たちの心を揺さぶり、花を通した会話も盛り上がるのは、生命力のある生花だからこそ。「フラワー心理セラピー」では生花を使用しており、花の自然の恩恵を感じながら、身体と心、生活にポジティブな変化を生み出しています。健康長寿を目指して、生花と触れ合う時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。

この記事は、『健康長寿のお花遊びサロン』で活躍する花コミュニケーターの監修を受けています。健花法・老年学・心理学など、幅広い専門知識をもつ花コミュニケーターの見解とアドバイスを基に有益な情報をお届けいたしますので、「健康長寿を目指す方」や「高齢のご家族をお持ちの方」、「誰かの役に立ちたいとお考えの方」など、ぜひ参考にしてください。