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高齢者と一緒に歌いたい「花」をテーマにした童謡や懐メロ一覧

音楽を聴いていると、ふと懐かしい記憶が蘇ることがありませんか。音楽は私たちの記憶と深く結びついており、まるでタイムマシンのように一瞬で過去へ連れ戻してくれます。また、美しい歌詞や心に残るメロディーは、世代を超えて愛され続けていますね。今回は、高齢者と一緒に歌いたい「花」をテーマにした童謡や懐メロをご紹介します。

「花」をテーマにした童謡や懐メロ

「花」をテーマにした童謡や歌謡曲は、日本の豊かな自然や季節感だけでなく、出会いや別れ、祝福、希望、愛など、さまざまな情景や感情を深く表現しています。昭和から平和、令和へと歌い継がれ、時代を超えて多くの人に愛されている名曲もたくさんありますね。「花」をテーマにした童謡や懐メロ、皆さんは何曲歌えますか?。

『さくらさくら』

日本を代表する曲として、海外でも知られている『さくらさくら』。音楽の教科書にも掲載されており、日本で暮らす私たちにとっては馴染み深い曲です。優雅で美しいメロディは、桜の咲き誇る美しい風景や季節の移り変わりを感じさせます。

『花』

「春のうららの隅田川」の歌い出しから始まる『花』。瀧廉太郎による組歌『四季』の第1曲で、日本の歌百選にも選ばれている馴染み深い曲です。明治時代に盛んだった漕艇の様子など、朝から晩までそれぞれの時間帯における隅田川の美しい光景が表現されています。

『チューリップ』

色とりどりの花が咲いている、鮮やかな情景が思い浮かぶ『チューリップ』。歌いやすいリズムと歌詞で、未就学の子どもからおとなまで多くの方に親しまれている曲です。「どの花見てもきれいだな」という最後の歌詞には、何ごとにおいてもそれぞれの良いところをみて過ごそうという意味が込められています。

『おはながわらった』

題名と同じフレーズを繰り返す『おはながわらった』。歌詞が覚えやすく、元気に咲いている花を見ると、ついつい口ずさむという方も多いのではないでしょうか。NHKの子ども向け番組でも歌われており、未就学の子どもを交えても楽しく歌えますよ。

『花咲爺』

心優しい老夫婦が幸福になり、欲深い隣人夫婦が不幸になる日本昔話「花咲かじいさん」をテーマにした曲。『花咲爺』のメロディは、広島東洋カープの応援歌「宮島さん」に使用されており、野球ファンの方にも親しまれています。

『みかんの花咲く丘』

第二次世界大戦の終戦直後に生まれた、日本を代表する童謡の名作の1つ。戦後生まれの童謡の中で最大のヒット曲とも言われ、現在まで広く歌い継がれています。手遊びうたとしても有名で、歌いながら手遊びを楽しむのも良いですね。

『紅葉』

音楽の教科書に掲載されており、合唱曲としてもおなじみの『紅葉』。紅葉の美しさを、着物や織物に例えている歌詞が印象的です。故郷の山々や自然の風景を思い浮かべながら、日本の四季の美しさを感じられますよ。

『白い花の咲くころ』岡本敦郎(1950年)

NHKラジオ第1放送のラジオ歌謡で紹介され、ヒット作となった名曲。ジブリ映画「コクリコ坂から」の劇中歌に起用され、多くのアーティストにもカバーされました。初恋の切ない想いを表現する歌詞は、懐かしい記憶や感情を思い出させます。

『おさげと花と地蔵さんと』三橋美智也(1957年)

高度経済成長が軌道に乗り始めた時期にリリースされ、故郷に思いを馳せる若者の心情を表現した曲。多くの人々の共感を呼び、売り上げ枚数は110万枚を超えるヒット曲となりました。現代の高齢者にとって、青春時代を思い出す一曲です。

『黒い花びら』水原弘(1959年)

第1回日本レコード大賞を受賞した『黒い花びら』。累計売上枚数は100万枚を超え、ちあきなおみや美空ひばり、氷川きよしを含む数多くのアーティストにカバーされている名曲です。歌を楽しみながら、カバー曲との違いを語り合うのも良いですね。

『アンコ椿は恋の花』都はるみ(1964年)

日本レコード大賞の新人賞を受賞し、ミリオンセラーにもなった『アンコ椿は恋の花』。伊豆大島を舞台にした楽曲で、伊豆大島に縁のある方にとっては特に思い入れ深い曲と言えるでしょう。川野夏美さんや氷川きよしさんなど多くのアーティストにカバーされており、50年以上経った現在でも愛され続けています。

『バラが咲いた』マイク眞木(1966年)

日本の音楽界に、フォークソングブームを巻き起こすきっかけになった『バラが咲いた』。NHKの「みんなのうた」でも歌われており、歌謡曲としてはもちろん、童謡としても人気がある名曲です。JR常磐線石岡駅の1番線(下り本線)の発車メロディーにも採用されており、時代を超えて愛され続けています。

『花はおそかった』美樹克彦(1967年)

イントロと中間部に台詞が入り、ラストには「バカヤロー!」と絶叫する『花はおそかった』。泣きながら熱唱する姿が印象的で、とてもインパクトのある曲です。一度聴いたら忘れられないと、多くの方を魅了しました。

『花と蝶』森進一(1968年)

1968年のNHK紅白歌合戦で歌われ、累計売上枚数が100万枚を記録した曲。透き通ったような美しい声のアーティストが人気を集める時代に、森進一さん特有のハスキーボイスが多くの方を魅了しました。藤圭子さんや八代亜紀さんなど多くのアーティストにもカバーされており、現在も愛され続けています。

『ひなげしの花』アグネス・チャン(1972年)

ひなげしの花を使って花占いをする愛らしい曲。アグネス・チャンの可愛らしいルックスと歌声に多くの方が魅了され、累計売上枚数32万枚を超えるヒット曲となりました。2010年には、『あの丘で』というアンサーソングもリリースされており、『ひなげしの花』と一緒に歌うのも素敵ですね。

『花街の母』金田たつえ(1973年)

地道な努力が実を結び、発売から6年経って全国的なヒット曲となった『花街の母』。母娘の情愛が表現されており、第21回日本レコード大賞のロングセラー賞を受賞しました。15年間で250万枚以上を売り上げているロングセラー作で、世代を超えて愛され続けている名曲です。

『くちなしの花』渡哲也(1973年)

歌手・俳優である渡哲也さんにとって最大のヒット曲になった『くちなしの花』。愛する女性に対する想いを綴った、戦没学徒の遺書をモチーフにした曲で、累計売上枚数は90万枚を超えています。映画スターの渡哲也が、ムードたっぷりの甘い声で歌い上げる姿は、性別を問わずに多くの方を魅了しました。

『花とみつばち』郷ひろみ(1974年)

「どうでもいいけど」のフレーズで始まるポップな曲調の『花とみつばち』。女性を花、男性をみつばちに例えて、おとなの恋愛模様が表現されています。鈴木蘭々や気志團にもカバーされており、世代を超えて愛され続けています。

『シクラメンのかほり』布施明(1975年)

1975年に日本レコード大賞を受賞した『シクラメンのかほり』は、現代でもカバーされ続けている名曲です。シクラメンは香りの薄いものが一般的でしたが、この曲のヒットをきっかけに芳香を発するシクラメンの花が開発されるほど、世間に大きな影響を与えました。冬を彩るシクラメンの花を愛でながら、歌を楽しむのも素敵ですね。

『サボテンの花』チューリップ(1975年)

俳優の江口洋介さんが主演しているドラマ「ひとつ屋根の下」の主題歌に使用され、1993年にリバイバルヒットした曲。MOOMINさんや森山良子さんなど、数多くのアーティストにカバーされており、時代を超えて愛され続けています。

『秋桜』山口百恵(1977年)

さだまさしが作詞を担当し、CMソングや映画の主題歌としても愛された曲です。嫁ぐ娘が母を想う歌で、2008年から京急久里浜花の接近メロディにも採用されています。

『君は薔薇より美しい』布施明(1979年)

カネボウ化粧品のCMソングに起用され、大ヒットした『君は薔薇より美しい』。及川光博さんや星野源さん、上白石萌音さんなど、数多くのアーティストにカバーされており、時代を超えて愛され続けている名曲の1つです。

『赤いスイートピー』松田聖子(1982年)

松任谷由美さん(ユーミン)が作曲を担当したスローバラード。春のうららかな景色をバックに、恋する女の子の不安に揺れる気持ちが表現されている曲です。喉に負担をかけないことを念頭に作成されているため歌いやすく、徳永英明さんや篠原ともえさんなど、数多くのアーティストにカバーされています。

『さざんかの宿』大川栄策(1982年)

累計売上枚数が180万枚を超えた大ヒット曲。1983年放送の第25回日本レコード大賞で、ロングセラー賞も獲得しました。美空ひばりさんや沢知恵さんなどからカバーされており、切なくも悲しい歌詞が心を揺さぶります。

『乱れ花』大月みやこ(1988年)

古賀政男記念音楽大賞の大賞、日本作詞大賞の優秀作品賞、日本演歌大賞の演歌スター賞、日本レコード大賞の金賞と数々の賞を総なめした名曲。若い年代からの反響も多かった曲で、親子で楽しんだという方も多いかもしれませんね。

 

まとめ

今回は、高齢者と一緒に歌いたい『花』をテーマにした童謡と懐メロについてまとめました。高齢者にとって「懐かしい」「楽しい」と感じる音楽は、思い出を蘇らせるだけでなく、幸福感や安らぎをもたらします。美しい情景が思い浮かぶ歌で、高齢者と一緒に心温まる楽しいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。